
歯科衛生士として働いていると、「もう辞めたい…」と思う瞬間はありませんか?
特にしんどいのが人間関係です。
院長の機嫌に振り回されたり、先輩の言い方がきつかったり、スタッフ同士の空気が悪かったり…。
毎日気を遣いすぎて、「仕事より人間関係の方が疲れる」と感じている人も多いと思います。

私自身も、人間関係で何度か辞めたいと思っていたことがあります。
「自分がおかしいのかな」「我慢すれば…」「でも自分がもっと頑張れば今後は良くなるはず」と色々悩んで、なかなか動けなかった時期もありました。
でも実際に環境を変えてみて思ったのは、人間関係のストレスは“職場によって大きく変わる”ということです。
この記事では、歯科衛生士が人間関係で辞めたくなる理由や、実際に私が経験したこと、そしてどう対処したのかをリアルにお話しします。
歯科衛生士が人間関係で辞めたくなる理由

歯科衛生士の退職理由で圧倒的に多いのが“人間関係”です。
歯科医院は、少人数で回していることが多く、閉鎖的な環境になりやすい職場です。
スタッフ同士の距離が近いため嫌なことがあっても逃げ場がなかったり、お局がYESと言ったらYESと言う風潮みたいなのがあったり…
院長の考え方や性格がそのまま職場の空気に影響することも少なくありません。
また、女性が多い職場ということもあり、細かい気遣いや空気を読むことが求められる場面も多く、それがストレスに繋がることもあります。
こうした環境が重なることで、「仕事自体は嫌いじゃないのに、人間関係がつらくて辞めたい」と感じてしまう人は多いようです。
人間関係のしんどさには2つのパターンがある
人間関係といっても、その原因は一つではありません。
私自身、これまでに「院長との関係がしんどかった職場」と「スタッフ同士の関係がしんどかった職場」の両方を経験しました。
それぞれ全く違う辛さでしたが、どちらも共通して言えるのは“環境によって働きやすさが大きく左右される”ということです。

それに気付くまでは、言われたことを全て改善しようとして、もがいていました。ずっと自分が悪いんだと責めていたんです。
今回は院長がしんどかった職場の体験談を元にお話しします。
院長との関係がしんどかった職場
その当時、私が一番しんどいと感じたのは院長との関係でした。
その医院の院長は、人によって態度が大きく変わるタイプでした。
気に入っているスタッフには優しい一方で、少しでも気に入らないと感じた相手にはあからさまに言い方がキツくなります。
私自身、最初は院長との関係は悪くなかったように思います。
しかしあることがきっかけで、そこから言い方がキツくなり、理不尽なことを言われることが増えていきました。
本来は普通の会話で解決するようなことでも、こちらの話に被せてくるような形で話が進んでしまい、一方的に会話が終了、私は何も言えなくなっていきました。
悩んだ末に、長く勤めている方に相談したところ、「私も入りたて当初はそうだった。ある日コロっと態度が変わってからは大丈夫になったからもう少し待てばまた元に戻るよ。」とアドバイスを頂きました。

当時、それはそれでどうなの?と思いながらも、アドバイス通り真剣に仕事をこなしていました。
その後、私への攻撃は減りましたが今度は違うスタッフの子が標的になり、その時初めてこれはもうこうゆう性格の人なんだ。と理解しました。
それからは不信感が消えず、地雷を踏まないようずっと院長の機嫌を伺っているような状態で、働いていました。
辛さが消えない理由
そしてこうなってしまった状況で一番辛いのが、「院長から離れることができない」という構造です。
歯科医院において院長は、その医院にとっての“社長”のような存在です。
一般企業のように部署異動があるわけでもなく、関わりを減らすこともできません。
つまり、どれだけ人間関係に悩んでも、その院長のもとで働き続ける限り、毎日必ず関わらなければいけないのです。
その状態で院長に対して不信感を持ってしまうと、仕事そのものがどんどんつらくなっていきます。
上記のように実際に私は、「今日は何かを言われるんだろうか」「機嫌は大丈夫かな」と常に様子を伺いながら働くようになり、気づけば業務内容よりも人間関係のストレスの方が大きくなっていました。
当時は「自分の受け取り方が悪いのかもしれない」と思っていましたが、今振り返ると、あの環境自体がかなり特殊だったと感じています。
こうした環境の中で働くうちに、「仕事そのもの」よりも「人間関係」に意識を持っていかれる時間が増え、精神的な負担が大きくなっていきました。
■人間関係で悩んだときの対処法
人間関係がしんどいと感じたとき、まず考えるのは「自分が我慢すればいいのかな」ということだと思います。
私もそうでした。
でも結論から言うと、無理に我慢し続ける必要はないと思っています。例え我慢し続けても、いずれ限界がきます。
もちろん、どの職場でも多少の人間関係のストレスはありますが、毎日強いストレスを感じるような環境で働き続けるのは、心にも体にも負担が大きすぎます。
配置換えや異動ができる環境であれば一つの選択肢ですが、歯科医院の場合はそれが難しいことがほとんどです。
だからこそ、「環境を変える」という選択肢も現実的に考えていいと思います。
■環境を変えて気づいたこと
実際に転職してみて感じたのは、職場が変わるだけで、人間関係のストレスは驚くほど変わるということです。
もちろん、どこに行っても完璧な人間関係というのはありませんが、少なくとも「毎日顔色を伺いながら働く」ような環境ではなくなりました。
それだけでも、仕事に対する気持ちや日々の過ごしやすさは大きく変わります。
以前は「どこに行っても同じかもしれない」と思っていましたが、実際はそんなことはありませんでした。
■まとめ
人間関係で悩んでいると、「自分に原因があるのでは」と思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、これまでの経験から感じたのは、そうした悩みの多くは“個人の問題”ではなく、“環境の影響”が大きいということです。
特に歯科医院のように、院長との距離が近く、逃げ場の少ない環境では、その影響はより大きくなります。
無理に我慢し続けるのではなく、自分に合った環境を探すという選択肢も大切だと思います。
もし今、人間関係がつらくて「辞めたい」と感じているのであれば、少し視野を広げてみるのも一つの方法です。
今の環境がすべてではありません。無理を続ける前に、“別の選択肢”を知っておくことも大切だと思います。
自分を責めすぎず、自分にとって無理のない働き方を選んでいきましょう。

